2023年7月現在のオオクワの産卵セットの状況を紹介します。
種親の紹介ですが、オス、メスとも2022年7月羽化の個体で能勢YG CBF1になります。
♂:82.2mm / 2022年7月羽化
♀:52.7mm / 2022年7月羽化
2023年3月後半に気温が上がってきたので冬眠から起こす作業をしました。また、GWに産卵セットを組むことを考えていたので、冬眠から起こすのは3月後半がいいタイミングと思いました。そして、冬眠明けから一か月ほどはゼリーをたくさん食べさせた後にペアリングを行います。
ペアリング
ペアリングは2023年4月19日にハンドペアリングをしました。オオクワガタは調子が良ければセッティングしてから直ぐに交尾を行います。今回も数分ぐらいで交尾をしていました。念のため、ハンドペアリングを見届けた後に念のため、数日同居させました。
産卵セット
今年の産卵セットは2023年4月29日に組みました。また、今回使用した材は、フジコンさんで販売しているオオヒラ茸オオクワ産卵材を使用しました。この材の売りは、産卵から幼虫育成まで一貫してオオヒラ茸を使用しているところです。オオヒラ茸は、オオクワの幼虫を育てる菌としては王道な菌になります。今回使用したのは初なのでどうなるか楽しみです。
また、産卵セットに使用するときは、材の皮をきれいに除いて産卵セットに置く感じです。今回の産卵材は加水不要だったので、皮を剥いてマットに置く感じです。通常のクヌギやコナラの木材(植菌なし)での産卵セットは加水が必要ですので、ご注意ください。通常のクヌギやコナラでの産卵セットの組み方については過去記事を参考にしてください。
割り出し
2023/6/21に急遽割り出しをしました。理由は産卵セットにコバエが湧いてしまったためです。通常ですと、産卵材をセットして、一か月後にメスを取り出し、その後、一か月後に割り出しの予定でした。通常より、一週間ほど早くはなりましたが材割りを実施しました。
材としては、下記の写真のようにバキバキにしているのでかなり期待大でした。実際に材割りをするとかわいい幼虫を見つけることができました。最初に幼虫を見つけた時は、ペアリングンの成功を確認して一安心しました。今回の割り出しでは19匹見つけることができました。ただ、幼虫の引っ越し先の菌糸ビンが準備できていなかったため、プリンカップに完熟マットを入れて一時管理しました。オオヒラ茸系の菌糸ビンを入手して、引っ越しさせたいと思います。
今回使用したオオヒラ茸の植菌材は調子がよさそうです。追加の産卵セットも問題なく幼虫が取れています。若干コストがかかるのが難点ですが、お財布と相談しながら来年以降の産卵セットでも使いたいと思います。
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