カブトムシの幼虫を飼うには、孵化後も定期的なお世話が必要です。元気な成虫に育てるためには、知識を増やして準備しましょう。
必要な飼育用具
- 飼育ケースまたは飼育ボトル
- 幼虫用マット
- スプレーボトル
飼育ケースまたは飼育ボトル
幼虫を飼育する際は、多頭飼育と単独飼育の方法があります。

◆多頭飼育の場合
クリーンケースL(W375×D220×H280mm)のサイズで、約6~8匹まで飼育可能。
クリーンケースM(W305×D195×H232mm)の場合、4匹程度まで飼育可能。

◆単独飼育の場合

100円ショップで入手できる蓋がスクリュータイプの容器を使用して単独飼育が可能です。この場合、重要なのは高さが10cm以上ある容器を選ぶことです。
【飼育ボトルの作成方法】
カブトムシは縦に蛹室を作るため、マットの高さを確保する必要があります。透明な容器を使用すると幼虫の状態を確認しやすいです。また、幼虫は呼吸をするため、蓋に空気穴を10個程度開けてください。さらに、コバエを防ぐために蓋の裏側に昆虫飼育用の防虫シートまたは畑用の不織布を貼り付けてください。簡易的な方法として、キッチンペーパーを蓋と容器の間に挟むこともできます。単独飼育の方が幼虫が大きく育つ可能性があるため、飼育スペースに余裕がある場合は単独飼育をおすすめします。
なお、以下は我が家で使っている飼育ボトルと飼育環境の例です。



幼虫用マット
幼虫を育てるためには幼虫用のマットが必要です。まずはマットについて説明します。マットとは、幼虫が成長するために必要な栄養源となる細かく粉状にした木材のことです。外見は園芸用の土に似ています。
幼虫はマットを食べて成長するため、市販の幼虫用マットを選ぶ際には、育成に適したものを選びましょう。また、幼虫用マットは適切な水分調整が必要です。適切な水分量の目安としては、マットを握ってみてその塊が触れると崩れる程度が適切です。マットは固める必要はありませんので、10〜15cmほどの深さで飼育ケースに入れましょう。
スプレーボトル
カブトムシは乾燥に弱いため、マットの表面が乾いている場合はスプレーボトルで加湿する必要があります。ただし、過度な加湿も好ましくありません。マットの状態は湿り気があり乾燥していない程度に保ちましょう。
密閉性の高い飼育ケース(クリアースライダーやクリーンケース、コバエシャッターなど)を使用すると、加湿の頻度を減らすことができます。通常の飼育ケースの場合、新聞紙を蓋に挟んでおくと、ケース内の湿度を長持ちさせることができます。
飼育環境

飼育ケースは直射日光の当たらない場所に置きましょう。
上部の温度は30度以下で、下部の温度は氷点下にならない範囲が適切です。カブトムシは日本に生息している昆虫なので、極端な環境でなければ問題なく育てることができます。
月別の飼育の手順については次回のブログで述べたいと思います。
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