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カブトムシQ&A幼虫編No3

カブトムシ

幼虫に関するよくある質問についての続編になります。

幼虫全般について

幼虫の段階でカブトムシの性別は分かりますか?

幼虫の性別は、お腹の模様を確認することで判断することができます。マット交換の際に性別を確認するチャンスです。オスの場合、お腹に「v」か「ー」の形の模様があります。メスの場合は、腰のあたりに白い卵巣が見えることがあります。

幼虫がマットの表面に出てきてしまいました。なぜ?

幼虫がマットの表面に出てきてしまう理由はいくつか考えられます。まず、マットが乾燥しているために幼虫が表面に出てきている可能性があります。カブトムシの幼虫は湿度が必要であり、乾燥した環境では快適に過ごせません。適切な水分量は、マットを手で握って固まる程度であり、触るとマットが崩れる程度が理想です。もしマットが乾いているようであれば、水分補給が必要です。

また、幼虫が病気にかかっている場合や、マットが合っていない(美味しくない)場合も表面に出てくることがあります。幼虫は食欲旺盛であり、食べ物が不足している場合は表面に出てきて探索します。適切な栄養バランスを保つためにも、適切なマットや餌の提供が必要です。

そして、蛹になる直前では、蛹室を探すために幼虫が表面に出てくることもあります。蛹室を作るための準備段階として、幼虫が表面に出現することは一般的です。

以上の要因を考慮しながら、幼虫が表面に出てきた場合には適切な対応を行いましょう。適度な湿度と食事、そして安定した環境を提供することで、幼虫の健康な成長を促すことができます。

冬眠中のはずの幼虫を観察していると、毎日違う場所にいます(動いている様子)。冬眠してないんじゃないかと心配です。

心配する必要はありません。幼虫は冬眠中でも時々動くことがありますので、3月上旬まで触れずにそっとしておいてください。私が育てている幼虫も、多少は動いていますよ。

4月に最後のマット交換をするとき、幼虫に触って動かしても大丈夫ですか?もうかなり大きくなっているのですが…

その時期なら、ビニール手袋をして幼虫に触れても問題ありません。5月頃になると蛹になるため、触れずに静かに見守ってください。

先日、幼虫を入れているケースで「カツカツ」と音がしました。ケースの蓋の裏にある不織布をはがして蓋をかじっていたのでしょうか?

理由ははっきりしませんが、幼虫が不織布をかじることはよくあります。不織布はコバエを防ぐためや湿度管理のために使用されていますので、穴が開いてしまった場合は交換してください。

蛹になる前の幼虫が、上の方に上がってきて蓋をカリカリしています。これは何がいけないのでしょうか?

マットの上に上がってくるのは蛹室を探すためだと思われます。そっと見守るしかありません。もし、蛹室をうまく作れない場合、幼虫は土の上で蛹になることがあります。その場合は、1週間から10日程度様子を見て、人工蛹室に引越しさせてください。蛹になった直後に触れると皮が破れてしまうので、注意が必要です。また、マットの上で放置すると羽化不全になってしまう可能性があります。

人工蛹室について

人工蛹室は、100均で売っているオアシス(花を生ける際に使う緑色のスポンジのようなもの)やトイレットペーパーの芯を使用して作ることができます。トイレットペーパーの芯で人工蛹室を作るには、まずティッシュを5枚ほど水で濡らし、ケースの底に敷きます。その上に、写真のようにトイレットペーパーの芯を縦に並べます。芯の中に蛹を移動させるときは、ケースを傾けて移動してください。

人工蛹室

人工蛹室を固定するためには、芯を横に設置します。完成した人工蛹室では、ケースと蓋の間に新聞紙を挟んで湿度を保持するようにします。ただし、気密性の高いコバエシャッターやクリアスライダーを使用している場合は、新聞紙を挟む必要はありません。また、芯の中に蛹を入れる際には注意が必要です。蛹はとてもデリケートで、直接触れると皮が破れてしまう可能性があります。十分に慎重に取り扱いましょう。

以上の手順で人工蛹室を作成し、幼虫が蛹になる際の安定した環境を提供することができます。しばらく様子を見守り、成虫への羽化を楽しみに待ちましょう。

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