今年のタランドゥスオオツヤクワガタの産卵セットの状況をお伝えします。また、産卵セットの詳細な方法については別の記事で紹介していますので、ご参考にしてください。
今年はオス1頭とメス2頭の2ペアでの挑戦。購入した個体はヤフオクで手に入れたペア個体とブリード品のメスで、ヤフオク個体はタランドュスのブリードで有名なタフィーさんからの購入個体です。



挑戦の始まり
春になり、オスの食欲が高まったタイミングで産卵セットを組みましたが、成熟が進んでいないためか卵が採れませんでした。夏になってからのリベンジでようやく成功。購入したメス①はレイシ材を使用し、ブリード品のメス②は菌糸ビンでの産卵を選択。
今年の成果
今年の結果ですが、①♀は卵40個を取ることができました。そして、そのうち無事に孵化して800cc菌糸ビンにお引越しできたのは27匹です。私のタランドュスの飼育環境ではかなり上出来な結果でした。おそらく、産卵セットから卵の状態で取り出して、完熟マット管理したおかげだと思います。あと、②♀は菌糸ビン産卵のため卵の数は分かりませんが幼虫としては5匹取ることができました。菌糸ビン産卵で初めて幼虫を取ることができました。ただし、2回目の菌糸ビン産卵は失敗で、幼虫は取れませんでした。修行が足りないことを痛感しました。
下記に産卵セット、材割り、プリンカップ移動と菌糸ビン移動の日にちと卵 or 幼虫の数を記載しています。基本的に産卵セットを組んで、メスが材を掘り出してから2週間ほどで材割りをしました。


その卵を完熟マットに移動してから幼虫が見え始めてある程度大きくなるまで1か月ほど完熟マットで管理。その後、プリンカップに移動。


また、1か月後ほどで菌糸ビンに移動しました。


①♀
産卵セット | 材割り | プリンカップに移動 | 菌糸ビンに移動 | |
産卵セット1回目 | 7/16 レイシ材 | 8/13 卵7 | 9/13 幼虫3 | 10/7 幼虫3 |
産卵セット2回目 | 8/16 レイシ材 | 9/2 卵13 | 9/23 幼虫11 | 10/21 幼虫11 |
産卵セット3回目 | 9/13 レイシ材 | 9/30 卵10 | 10/22 幼虫8 | 11/18 幼虫7 |
産卵セット4回目 | 10/8 レイシ材 | 10/23 卵10 | 12/2 幼虫6 | 12/23 幼虫6 |
②♀
産卵セット | 菌糸ビン確認→菌糸ビン移動 | |
産卵セット1回目 | 7/1 カワラ菌糸ビン | 9/2 幼虫5 |
2023年の成果報告
今年は、1ペアのタランドゥスオオツヤクワガタから初めて2桁の幼虫を取ることができました。成功の要因は、まず初めに確固としたペアを選び、その後、卵を取り出して完熟マットで丁寧に管理したことです。この方法により、孵化率は7割ほどの高確率に向上しました。また、完熟マットでの成長が一定の大きさに達すると、その後のプリンカップ管理でも☆になることはほとんどありませんでした。
この管理方法は、大きな個体を育て上げることを目指す方には物足りないかもしれませんが、多くの幼虫を取得したい方には適しています。2024年春には2023年に孵化した幼虫が成虫になる見込みです。また、機会があればその際の大きさなどに関する報告を行いたいと考えています。
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