材割りの期間について
私の場合、基本的にタランドュスの割り出しは卵の時に行っています。産卵セットを組んで材に反応してから2週間ほどで割り出しします。できれば、一か月後にメスを取り出し、その一か月後に割り出しをすると、ある程度幼虫が大きくなっていいのですが、青カビが発生することが多いため、結果的に卵で割り出しをしています。実際に青カビに侵された材を割り出した際はカビに侵された卵や幼虫で残念な結果になりました。そのため、卵の時に割り出しすることが多いです。
卵で材割り
タランドュスの卵はメスが細かくした材の奥の方にあります。材割りの時は卵を潰さないように慎重に材を細かくしていきます。また、卵の色は下記の写真のように緑色になります。下記の卵は、2週間ほどで材割りをしたので、卵自体は小さめですがアオカビの被害はまったくありませんでした。また、2週間より早めに割り出すとメスが産卵の途中のため、卵の数が少なくなるので、2週間ほどがいいかなと思っています。また、今回の割り出しでは13個の卵が取れました。かなり上出来な結果です。
卵管理について
卵の管理方法ですが、月夜野キノコ園さんの完熟マットを使用しています。水分量は多すぎず少なすぎずでマットを握って、その塊を触ると崩れるぐらいにしています。それをプリンカップに入れて準備完了です。そして、マットに穴を空けてその中に卵を入れます。卵を入れた後は上からマットをかけて完成です。下記の写真はタランドュスの卵ではありませんが、イメージとして上げました。
そして、上手くいけば数週間ぐらいで、マットの表面やプリンカップの横や底にかわいい幼虫を見ることができます。
あとはカワラ菌糸に移動するタイミングですが、上記のような初令でカワラ菌糸に入れると大きく成長するメリットがあります。ただし、菌に巻かれて★になる可能性もありますので、私の場合はもう少し完熟マットで管理します。また、カワラ菌糸に幼虫を入れるときは管理していた完熟マットも多少入れるようにしています。菌に巻かれにくくするためのおまじないと思っています。
以前は濡れたテッシュで卵を管理していましたが、その時よりも完熟マットで卵を管理する方が孵化率は良いです。勝手な想像ですが、完熟マットの方が孵化するときに卵が取れやすいとかあるのかなと思っています。また、完熟マットであれば放置していてもある程度大きくなってくれて楽です。ただし、完熟マットでは大きく成長できないので、いいタイミングでカワラ菌糸に入れる必要はあります。
今回はタランドュスの卵から孵化、菌糸への移動までについて語りました。いろいろな管理方法があると思いますので、参考になればいいなと思います。
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