こんにちは、今回は2023年春におけるタランドゥスオオツヤクワガタの産卵セットについて、詳しく紹介します。
ペアリング
まずは、今回使用したオスとメスについて紹介しましょう。両個体は、ヤフオクを通じて2023年4月にタフィさんから落札した個体を使用しました。入手当時、メスはペアリング可能な食欲旺盛な状態でしたが、オスは小食で十分成熟しているとは言えない状態でした。


春になり、オスの食欲が旺盛になり、十分に成熟したと判断しハンドペアリングを行いました。タランドュスは、タイミングが合えばすぐに交尾を始めるので、ハンドペアリングが楽な種と思います。実際にハンドペアリングを開始して、5分ほどで交尾を開始しました。また、交尾の時間も1分ほどとかなり短時間です。交尾の前は、オスがメスを若干攻撃気味にしてはいましたが、最終的には仲良く交尾していました。
私の場合、交尾が一度だけでは若干不安なため一週間に2回ハンドペアリングをし、産卵セットを組むようにしています。
産卵セット
産卵に使用したのは植菌レイシ材です。産卵セットの組み方は、基本的にババオウゴンオニクワガタと同じ方法になります。ババと同様にレイシ材が十分柔らかい材を使うようにしています。あまり固すぎると産卵をほとんどしない、あるいは幼虫が育たないためです。レイシ材の柔らかさを確認する方法は、キリのような鋭いものでレイシ材を刺してみて、スーッとキリが通ればOKです。固いなと思ったらその材は使わずに柔らかくなるまで放置した方がいいです。


産卵セットの組み方ですが、すべての皮を剝がすのではなく材の切り口の皮のみ剥ぎます。そのほかの材の皮の部分はそのままにします。材の皮を剥ぐときは、ナイフを使用しますが使用前にはアルコール消毒をして、きれいな状態で作業をしましょう。汚れたナイフを使うとレイシ材がカビやすくなるなど気を付けましょう。
産卵セットとしては材を固定するためのマット(私の場合、針葉樹のペレット)を引いて、その上に材を置くだけです。念のため、ゼリーを数個材の周りにおいて準備はOKです。
あとは、交尾済みのメスを入れて完成になります。メスが産む気があれば、数日で材に穴を空けて掘り進んでいきます。材に興味を示してもらえば、あとは2~4週間ほど放置してメスを取り出します。基本的にタランドュスは産卵後は材の中に潜ったままで卵を見守り続けます。


今回はタランドュスの交尾から産卵セットの作成、メスの取り出しまでを説明しました。現在(2023/7)産卵セットを組んでいますので、進捗がありましたら追加でご報告します。
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