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トイレでカブクワ

トイレでカブクワ その他

トイレでのカブクワ飼育という意外な関連性が、私のブリーディングルームの基盤となっています。カブトムシをトイレで飼育した経験から、夏のトイレは暗く、気温も低めであることがカブクワの飼育に適していることがわかりました。この記事では、トイレを活用したブリーディングルームの設定方法や温度管理方法、さらにそのメリットやデメリットについて詳しく説明します。

トイレを使ったブリードルーム

トイレ活用型ブリーディングルームのメリット

トイレをブリーディングルームにする最大のメリットは、空間の有効活用です。一般的な住宅では、トイレは使用しない時間が長いため、そのスペースを利用することで、無駄なくカブクワの飼育ができます。また、トイレは通常、遮光性が高く、温度も安定しているため、カブクワにとってストレスの少ない環境が提供できます。

トイレ活用型ブリーディングルームの設定方法

狭いトイレ空間を最大限に活用するために、スリムなスチールラックを使用しています。このスチールラックは、キッチン用ワゴンでサイズは奥行20cm x 幅60cm x 高さ155cmです。クリアースライダーを設置できるほか、棚の位置も自由に変更できます。

さらに、空間を有効活用するために壁に棚を追加しました。以下にその方法を紹介します。

棚を追加

まず、棚を固定するための土台となる壁の下地探しをします。私は下記のような道具を使って、針を壁に刺して下地を探しました。ただし、この方法は壁に穴を空けるため、針を刺す場所によっては配管や電線などがある場合もあるため注意しながら使ってください。あとは必然的に壁に穴を空けるので気になる人は別の手を考えた方がいいと思います。

針の先端

下地が見つかりましたら、下図のように下地(灰色)に対して横向きに板をネジや釘で固定します。板を固定する箇所は後程のチャンネルサポートのねじ止め位置を考慮して決めてください。

下地に板を取り付ける

次に棚を取り付けるチャンネルサーポートを先ほどの板にねじ止めします。私が使用したチャンネルサポートはロイヤル製のASF-1です。長さは様々ありますので、自分の環境にあったサイズや色、材質を選びましょう。

チャンネルサポートの取り付けイメージとしては、下記のように縦方向に固定します。青色がチャンネルサポートです。また、取り付ける際は棚の大きさを考えて横方向の場所を決める必要があります。チャンネルサポートの2点間が広すぎると棚を取り付けることができませんし、逆に間隔が狭すぎると棚が不安定になります。

また、棚をチャンネルサポートに固定するためにはブラケットを使用します。棚にブラケットを固定した時の写真を下記に挙げています。ブラケットの取り付け位置はチャンネルサポートの幅に合うように固定場所を決めましょう。一通りの棚にブラケットを付けてチャンネルサポートに固定すれば棚の出来上がりです。この方式を使えば、ブリードルームの壁に自由に棚を追加することができます。

ブラケット
ブラケット 拡大写真

トイレ活用型ブリーディングルームの温度管理

トイレをブリーディングルームにする場合、温度管理が重要です。以下に、冬と夏の温度管理方法を紹介します。

冬の温度管理

冬の温度管理には、自動的にON/OFFする小型オイルヒーターを使用しています。このオイルヒーターには、サーモスタットが内蔵されているため、追加でサーモスタットを準備する必要はありません。ただし、耐久性に難がある場合がありますが、価格が手頃なため、割り切って利用しています。

小型のオイルヒーター

また、断熱カーテンを設置することで、熱効率を向上させます。

断熱カーテン 閉めた時
断熱カーテン 開いた時

冬場の対策は以上の2点ですが、南関東の一番寒い時期でも16度ぐらいまで保つことができました。南関東よりも寒い場所では暖房器具の増設が必要になるかもしれませんので、自分の環境にあった対策をしてください。

夏の温度管理

夏には、小型のスポットクーラーを使用しています。製品としてはナヴィック(NAVIC) CLESEED(クレシード) クレクール3ホワイト 移動式スポットクーラーです。このクーラーは、エアコンに比べてパワーが劣るものの、トイレに設置するには適したサイズです。そのため、暑い時期でも30度以下に保つことができます。

トイレ活用型ブリーディングルームのデメリット

トイレをブリーディングルームにするデメリットとして、トイレの使用時にカブクワとの共存が難しい場合があります。また、トイレ内で水を使うことが多いため、湿度管理に注意が必要です。しかし、適切な温度・湿度管理を行えば、これらのデメリットも克服できます。

まとめ

トイレでカブクワを飼育することは一見関連性がなさそうに思われますが、実は適切な環境が整えられることが分かりました。スリムなスチールラックや追加の棚を設置することで、狭いトイレ空間を最大限に活用し、快適なブリーディングルームを作ることができます。さらに、適切な温度管理を行うことで、冬も夏もカブクワにとって快適な環境を維持できます。トイレ活用型ブリーディングルームは、空間を有効活用し、遮光性や温度安定性が高いため、カブクワ飼育に適しています。ただし、デメリットとしてトイレ使用時の共存が難しい場合があるため、家族や同居者との配慮が必要です。また、湿度管理にも注意が必要ですが、適切な管理方法を取り入れることで克服できます。最後に、トイレ活用型ブリーディングルームは、他の部屋での飼育スペースが限られている場合や、カブクワ飼育を始めたいけれどもスペースがないと悩んでいる方にお勧めです。狭いトイレ空間でも、工夫次第で十分な飼育環境を整えることができるので、是非試してみてください。

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