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今年のオオクワガタの異変について

オオクワガタ

今まで、5年ほどオオクワガタの産卵セットを組んで、幼虫を育てて成虫にすることを行ってきましたが今年は正常なオスを一匹も育てることができませんでした。その中で気になった点について簡単に語りたいと思います。

2023年の残念な結果

2022年、産卵セットを組んで15匹ほどの幼虫を手に入れることができました。幼虫管理は、産卵セットを組んだ後、最初の2か月間は完熟マットで過ごさせ、その後にオオヒラタケ系の菌糸ビンに移動させました。通常、3か月ごとに菌糸ビンの交換を行っていました。しかし、昨年は異変が発生しました。菌糸ビンを交換する際、幼虫の★率が高い。これはこれまでの経験ではまったく見たことのない現象でした。

その後、春から夏にかけて羽化ラッシュが始まりましたが、ここで問題が顕在化しました。メスは問題なく羽化するのですが、オスは羽化が上手くいかず、様々な問題が発生しました。一部のオスは前蛹状態で黒く変色したまま★になったり、幼虫のまま蛹になることなくセミ化したり、羽化しても羽化不全が起こりました。結局、良い結果が得られませんでした。

また、幼虫時には温度管理にも気をつけ、冬の時期には20度以下にして冬を感じさせるようにしました。管理方法は例年通りに行いましたが、★率が高かったこととオスの羽化不全が多発したことが、2023年の残念な結果になりました。この経験から、来年のブリードに向けて新たなアプローチを検討する必要性を感じました。

羽化不全の原因

2022年の産卵セットで気になったこと

  1. 累代障害の可能性
  2. 2021年に産卵セットを組んだペア

累代障害の可能性についてですが、2023年のオオクワガタはCBF3ということで、オオクワガタの累代としては問題のないレベルだと考えています。また、前回の2021年に行った産卵セットでは異常な事態は発生していなかったため、累代障害の可能性は低いでしょう。

したがって、2年連続の産卵セットが上手くいかなかった可能性が考えられます。他のブリーダーの方々のコメントを聞いてみると、オスの2年連続の試みはある一方で、メスについては2年連続の記載がありませんでした。多分、メスの影響が問題の一因と言えるでしょう。来年、機会があればオスのみを使った2年連続の産卵セットを試み、その影響を調査してみたいと思います。その際には、前年に羽化した冬眠明けの若いメスを使用しようと考えています。

クワガタのブリーディングは日々、新たな知識を得る過程であり、絶えず勉強の対象です。

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