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国産オオクワガタの原種について

オオクワガタ

国産オオクワガタの原種はどこから来たの?

また、周りの国のオオクワガタについて教えてください。

こんにちは。このブログでは、日本のオオクワガタに関する興味深い話題をお届けします。今回は、日本のオオクワガタの原種はどこから来たのか、そして日本の周辺国にどんなオオクワガタがいるのかについて調べてみました。

まず、日本のオオクワガタは、学名で Dorcus hopei binodulosus と呼ばれるホペイオオクワガタの亜種です。ホペイオオクワガタは、朝鮮半島から中国北東部にかけて分布する大型のクワガタムシです。では、日本のオオクワガタはいつどのようにして日本にやってきたのでしょうか?

実は、これには確かな答えがありません。しかし、一つの可能性として、最終氷期(約2万年前)に中国大陸・朝鮮半島・対馬・日本本土が陸続きだったときに南下分布したという説があります。このとき、気候や植生などの環境要因によって適応進化を遂げ、現在の日本のオオクワガタとなったと考えられます。

オオクワガタの特徴は、太く内側に湾入した大腮と、頑丈な脚と爪、黒色の光沢のある外皮です。オスは大きな内歯と先端部分に小歯を持ち、体長は50mmから93.2mm(2022年時点)になります。メスは25mmから61mmほどで、外皮は特に固いです。オスの大腮は体長によって変化し、大歯型・中歯型・小歯型という個体変異があります。また、生息域によっても遺伝的形質に変異があり、能勢血統・川西血統・久留米血統などの優良血統があります。

オオクワガタの生態は、夜行性で昼間は樹洞などに隠れています。性質は臆病で警戒心が強く、縄張り意識も高いです。交尾の後はメイトガードという行動をし、メスが餌を食べるのを見守ったりします。産卵後はメスは肉食傾向が強くなり、他の昆虫や同種の死骸を食べることもあります。9月末から10月くらいになると越冬態勢に入り、翌年の5月頃まで活動休止します。

日本周辺国では、オオクワガタと近縁種が多数存在します。その中でも代表的なものを紹介します。

  • ホペイオオクワガタ:オオクワガタと最も近い関係にある種で、眼上突起が鋭く、大顎の湾曲が特徴です。野外採集ギネスは78.0mm、飼育ギネスは83.3mmです。
  • グランディスオオクワガタ:内歯が真横を向く種で、オオクワガタの中でも最も大きくなる種です。気性が荒く産卵させるのが難しいです。野外採集ギネスは91.5mm、飼育ギネスは95.0mmです。
  • クルビデンスオオクワガタ:内歯がひねり曲がる種で、生息地はネパール・ブータン・インド北東部・ミャンマー北部・タイ北部・ラオス・ベトナム・カンボジア・中国などです。野外採集ギネスは81.5mm、飼育ギネスは85.6mmです。
  • パリーオオクワガタ:東南アジアの島々に分布する種で、産地によって大顎に特有の形態が見られます。人気の産地はミンダナオ産で、内歯がより上を向いています。野外採集ギネスと飼育ギネスともに79.0mmです。

以上が日本周辺国のオオクワガタについての紹介でした。オオクワガタは日本の代表的なクワガタムシで、飼育も比較的容易です。しかし、乱獲や森林伐採などによって野生個体の数が減少しています。オオクワガタを飼育する際は、適切な管理と環境を整えて、貴重な生き物として大切にしてください。

参考文献:
: オオクワガタ – Wikipedia
: 世界のオオワガタのご紹介|王道のクワガタムシ | 月虫

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