小さな体に長い尾っぽ。愛らしい姿に癒される
「エナガ(柄長)」という名前の通り、体の半分以上を占める長い尾が特徴的な、日本で2番目に小さな野鳥です。その体重はわずか5〜9グラムほど。ふっくらとした白い体に、つぶらな瞳と短いくちばしがちょこんとついており、その姿はまさに「豆大福」のよう。横浜で見られるエナガは、目の上にキリッとした黒い眉のような模様があり、これがまたチャームポイントになっています。
いつもにぎやか。群れで行動する社交家
エナガは、数羽から時には数十羽の群れで行動することが多く、木々のにぎやかな声の主であることもしばしば。「ジュルリ、ジュルリ」「チー、チー」といった特徴的な鳴き声を頼りに探してみると、せわしなく枝を渡り歩く群れを見つけられるかもしれません。冬には、シジュウカラやメジロといった他の小鳥たちと一緒に「混群(こんぐん)」を作って行動することもあり、バードウォッチングの楽しみを広げてくれます。
横浜のどこで会える?探すためのヒント
エナガは、実は私たちのとても身近な場所に暮らしています。
- 生息場所: 雑木林や緑の多い公園、川沿いの並木道などで見ることができます。横浜市内では、「四季の森公園」や「本牧山頂公園」、「横浜自然観察の森」、「こども自然公園」などで多くの目撃情報があります。
- 探すコツ:
- 「声」を頼りに: まずは「ジュルリ、ジュルリ」という地鳴きに耳を澄ませてみましょう。声が聞こえたら、その方向の木々をそっと見上げてください。
- 動きを追う: エナガは常にちょこまかと動き回っています。小さな鳥が群れで枝先を移動していたら、それはエナガかもしれません。
- 冬が狙い目: 木々の葉が落ちる冬は、鳥の姿を見つけやすくなる絶好の季節です。
出会えたら、そっと見守って
エナガは警戒心が強い鳥です。もし見つけられたら、大きな音を立てたり、急に近づいたりせず、少し離れた場所からそっと観察しましょう。双眼鏡があると、その愛らしい表情や仕草をより詳しく見ることができます。
慌ただしい日常の中、ふと足を止めて耳を澄ませてみませんか。横浜の公園には、エナガのような小さくもたくましい命が息づいています。次の週末は、お気に入りの公園で「空飛ぶ豆大福」を探す、小さな冒険に出てみてはいかがでしょうか。きっと、心和む素敵な出会いが待っていますよ。


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