オオクワガタの幼虫を菌糸ビンで大きく育てるためには、適切な環境と栄養を提供することが重要です。菌糸ビンは下記のように表面の白い部分がなくなってきた、あるいは使用から3か月ほど経過した場合、交換の目安となります。以下の手順を参考に菌糸ビン交換してください。

- 用意するもの:
- 菌糸ビン
- 市販の菌糸ビンを購入
- 菌糸ブロックから自詰めする。
- アルコール
- 柄の長めなスプーン
- 使い捨てのビニール手袋
- 大きめなタライ
- 可能であれば体重測定用の秤(はかり)
- 菌糸ビン
- 菌糸ビンの準備:
アルコールで消毒したスプーンを使って、新品の菌糸ビンの表面の白い膜をきれいに剝がします。その後、中央部分に幼虫が入り込めるように穴を空け、事前の菌糸ビンの準備は完了です。菌糸を触れる際は清潔な状態で行いましょう。手袋を付けずに菌糸を直に触れたり、消毒をしていないスプーンで菌糸に触れると青カビの原因になります。青カビが発生すると菌糸交換を再度やり直すはめになるので注意しましょう。 - 幼虫取り出し
古い菌糸ビンから幼虫を取り出しましょう。その場合。柄の長めなスプーンで菌糸ビンの淵を起点に丁寧に掘り返しましょう。幼虫が外から見えているときは幼虫の場所が分かるのでいいのですが、外から見えない際は幼虫を傷つけないように慎重に掘り返しましょう。また、菌糸ビン交換のタイミングで幼虫の体重チェックを行うことで幼虫が順調に育っているか確認することができます。幼虫の体重測定が可能な秤がある場合は、幼虫の成長度合いをチェックすることができるため体重測定をしましょう。 - 幼虫の引っ越し
先ほど準備した新しい菌糸ビンに幼虫を引っ越しさせます。センターに開けた穴に幼虫を入れて、あとは蓋をして完成です。体重を測定している場合は、交換した日付と体重を記載しておくと次の菌糸交換の目安にもなります。また、今後のクワガタのブリードの有益な情報源となるでしょう。 - 幼虫の温度管理:
温度は20-25℃、湿度は70-80%に保つことが理想的です。私の場合、ワインセラーの中で23度ほどで定温管理しています。ただし、冬場は18度ぐらいに落とすようにしています。落とし方ですが12月になりましたら、1週間に1度ずつ18度になるまで少しづつ温度を下げます。急激に下げないようにしています。その後、2月まで18度で管理し、3月になりましたら1週間に1度づつ温度を23度ほど徐々に上げます。この時に急激に温度を上げると暴れ(体重減の原因)の原因になるため気を付けましょう。補足ですが、温度を18度まで下げる理由は幼虫に冬を感じでほしいからです。幼虫がセミ化して羽化しない状態を防ぐのに効果があると思っています。今のところ、どこまでセミ化に効果があるのかはわかりませんが、オオクワガタでセミ化の幼虫を経験していないことから効果はあると考えています。 - まとめ
大きなオオクワガタを育てるには菌糸ビンを使って管理した方がいいです。菌糸ビンの交換タイミングですが、菌糸ビンを食いあげている場合や3か月ほど経過したタイミングで実施しましょう。交換の際には幼虫を気づつけないように慎重に掘り返しましょう。これらの手順に従って、オオクワガタの幼虫を菌糸ビンで大きく育てることができると思います。
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